読書感想文

「天狗の落とし文(筒井康隆)」を読み終えました。
非常に面白かったですとはあえて書きません。だって面白いのは当たり前だから。

イカスミのスパゲッティを4皿平らげた。
翌日、イカスミの大便が出た。
旨そうだった。

本文の筒井のネタ帳的部分は当然面白いとして、小林恭二の解説文まで面白い。

大小便は筒井康隆の切り札といっていいだろう。彼は大小便を他のどんな作家よりも見事に扱う。大小便の魔術師といっていいくらいである。

たしかにその通りです。うんこ、しっこ、だけでなく、チンコやマンコも大好きな筒井は小学生に大人気だろうな。でも小学校の教科書には載らないだろうな。中高生でも夏休みに課題図書なぞ読まずに「天狗の落とし文」で読書感想文書けばいいんだ。でも読書感想文と言っても解説を丸写しにしてはいけない。*1なぜなら

再度念をおすが、決して私の分類分析は盗用しないこと。もし違反した場合は二十四万円を支払って日本教育正常化促進連盟に訴えるのでそのつもりで。

だそうですから。しかし「二十四万支払って」と言う部分にかなり釣りを匂わせていますね。何人もが一斉に盗用したらその度に二十四万支払って訴えていくつもりならば大変な出費と労力ですね。面白い。評論家の皆さん一斉に盗用してください。笑えるから。
解説文でこんなに笑ったのは「全ての男は消耗品であるvol.2(村上龍)」の文庫版の大槻ケンヂの解説以来だ。

*1:読みたくもねえ本を課題に出されたときは良くやってました。自分の文体に変えてたんでばれませんでしたがね。