戦国自衛隊1549を見た

さて、落ちついたので感想でも書くかな。
六本木ヒルズでみました!はじめて行きました!なぜろっぽんぎしるずで見たかというと、遅くまでやってるからです。
午後9時20分友人とワクワクしながら映画館に到着。ヒルズのOL風やカップル達を睨みつけながら「おめーらは映画でも見るか的な姿勢で来てるんだろうけど、おれらは戦国自衛隊を見にきてるんだぞ!どけよ!」と特攻するバカ2名。(とおれらの行動にまじでひく後輩1名)「絶対戦国自衛隊ストラップが売ってるよ!タイトルにかけて1549円だよ!」とガタガタ言いながらうろつくもそんなものはどこにも売っていなかった。むかついてビールとホットドッグを貪りながらデス種の話を大声ではじめるおれら。客は2割程度。以下ネタバレ含むので見たくなければ読むな!
デカイ声で宇宙戦争の予告等にツッコミを入れるが、映画が始まるとだまるおれら。紳士だろ?
開始早々タイムスリップする鹿賀丈史一行。本物の自衛隊車両を使ったらしいので本物だと信じこむことにする。
開始数分で江口洋介神扮する鹿島登場。居酒屋の店長という設定にニヤニヤし始めるおれら。
タイムスリップした鹿賀達を助けに行こうとする&鹿賀達が過去の人と接触したため今の世の中が消滅しちゃうよ!って説明があり、それを防ぐんだよって生瀬勝久鈴木京香が江口を説得してみる。失敗。(ふつー断るよ)そこで過去からタイムスリップしたサムライ北村一輝が洋服で登場。時代劇調のセリフで江口を説得。江口答えて曰く「ちゃんとしゃべれよ」ここでもうニヤニヤが最高潮。まずいよ!まだ序盤だよ!
なんだかんだあってうまくタイムスリップする江口達ロメオ隊。隊長役の生瀬が「過去の人を殺しては行けない!実弾をつかうな!」と指示をだすも江口執拗に実弾を使いたがる。このシーン3回くらいあるよ。覚えておいて。
偵察に出たヘリが速攻ミサイルで落とされる。敵にも近代兵器があることを知る。ていうかこの辺で敵が鹿賀丈史扮する的場一佐だと知ります。「的場さんを救うんじゃなくて殺しに来たって言うのか!騙したな!」と激怒する江口。「歴史が狂い始めたのは奴が生きているからだ」って説明する生瀬。作戦時間は三日!同じ場所に戻ってこないと二度と現代に戻れません!時間ないよ!!
そして敵の織田軍の軍勢がロメオ隊に奇襲攻撃。実弾を使えない為かなりやられるロメオ隊。で子供を拾う。金八のチューとかH2のメガネとかのあの役者ですよ。「過去の人との接触は避けろ!」という生瀬に対し、嶋大輔扮する三國曹長が断固拒否。江口も助ける派。嶋が江口にお礼。江口もタバコを差し出す。「自分はもうタバコやめましたから。」おいフィルターは持って帰らなきゃだめだぞ。嶋と江口の会話内で嶋は息子が同じくらいの年だと話す、だから助けたかったのだと。誕生日プレゼントにジッポーを貰った(これ重要)と話す、家族の写真見せる。はい、死亡フラグ立ちました。仲良くなる子供と嶋、「天下を取ることに夢中だ!」という子供に対し、嶋は「うちの息子はサッカーに夢中だ」と話す嶋。この辺の触れ合いも重要ですよ。
過去からの来た侍七兵衛役の北村が織田軍と接触。自分の仕えている斉藤道三(伊武雅刀)が織田軍についたことを知り、裏切り、ロメオ隊を織田信長に差し出す。ここで信長は鹿賀丈史だとわかります。
織田の城に鹿賀について先にタイムスリップした的場浩司扮する与田二尉に連行されて*1、目にするのは原油の油田wwwwwwwwこれでヘリとか戦車の燃料は確保していたんだね!どうやって作ったとかはつっこまなくていいんです。燃料があるという事実が必要なだけ!!!もうこの辺でおれらは突っ込むのを無粋と捉えニヤニヤを更に増して行きます。
で「命を助けて欲しければ北村を倒せ。」と江口に言います。受けて立つ江口wwwwwwカッコヨス
で、北村に負けそうになるところで鈴木京香が守ります。目を覚ます北村。「それがしはこの方々に恩があります。見逃してくだされ!」って感じで信長と道三に懇願する北村。泣け!おまえらこの義にあついサムライに感動しろ!!!((この前に北村が農姫(助けてくださいのシャクレ巨乳綾瀬はるか=演技下手子)の説得とか二人が愛し合っているとかそんな説明シーンがあったんですが、めんどいので省く。))
でそこへ戦車登場ですよ!戦車に乗っていたのは助けた子供でした。混乱に乗じて逃げ出すロメオ隊面々。隊員の身の危険を感じ、ついに実弾しよう許可を出す生瀬隊長。そして部隊を安全に逃がす為に一人で敵を食いとめる生瀬。「おれにかまわず行けー!」展開です。来たよこのベタな演出!!!このベタ演出がこの映画最大の楽しみであるので、ここでむかついてしまったあなたは見ないほうがあなたの為になります。
刀一本で奮闘するもかなりの数の矢を喰らう生瀬。ついに拳銃を手にするも「この時代の人間の殺傷は禁ずるだったな・・・」と静かにいいながら空へ威嚇射撃後崩れ落ちる生瀬。
なんとかボロボロになりながら退却をするロメオ隊。江口と京香は最後尾で食いとめるもついに弾切れ、あぶなーい!!!って絶妙なタイミングで登場するヘリ。そしてヘリからの縄梯子につかまり脱出する二人。そうはさせじと弓矢を射掛ける織田軍。矢を腕に受け転落する鈴木京香。織田軍に捕まる。そうですヒロインは捕まる運命です!!!!!!またきたよベタな展開!
なんとか森に逃げこむロメオ隊だが、もはやメンバーは半数以下に。上官が皆死んでしまったため、一番階級が上の嶋大輔扮する三國曹長が隊の指揮をとることに、

  1. このまま現代に帰り、世界が消滅するまで家族と暮らす
  2. この時代でひっそりと生きる
  3. 死ぬ気で戦う

の3つの選択を隊員達に迫る。「おれは一人でも戦うぜ」という江口に賛同するロメオ隊ご一行。
怒涛の反撃キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━!!!!
そこで助けたガキの話からそのガキは蜂須賀小六に育てられたと聞く。江口何かをひらめきます。そして道三のもとへ一人で戻る七兵衛こと北村。道三を説得します。
「裏切り者の七兵衛の首を持ってまいりました」と箱を抱えて信長のもとへ行く道三。信長に「奴らは上洛して朝廷に勅命を承りに行きますよ」というウソをつきます。主力部隊を京へ差し向けるようにうまく出しぬきました。京へ向かう道にはロメオ隊が待ちうけています。バズーカを用意し、「許せ」と呟き織田軍の装甲車や戦車を爆破します。そして城になだれこむロメオ隊。
場面変わって場内。
城に自爆スイッチがあり、それは富士山を噴火させる威力があると説明がなされます。部屋には信長の腹心を囚われのヒロイン鈴木と道三、信長の4人。そこで腕につけたGショックを確認する道三。ここでニヤニヤがついに噴火してビール吹きましたwwwwwwww
Gショックにより時間を確認した道三は隠し持っていた銃で信長の腹心を撃ち殺し、鈴木京香を助けます。信長に銃を向けながら武器を捨てろと迫りますが、隠し持っていた拳銃で撃たれ窓から転落する道三。そして信長自爆スイッチ起動(パソコンの電源も当然前出の原油から電気を得ているんですよきっと)
城に突入をするロメオ隊と斉藤道三軍、しかし多勢に無勢。押されていきます。嶋が江口に「ここは我々が死守します!行ってください!」キタよ!二回目の「おれにかまうな行け」展開!
そして七兵衛北村が自分の腕に巻いていた小手を江口に「もって行け」と渡します。キタよこの時空を超えた友情!!
一人信長の部屋へ突入する江口。刀を抜いて信長こと鹿賀に迫ります。「歴史が元に戻ろうとしている。こっちには秀吉がいるんだ!」そうです。あの助けた子供を秀吉にしてしまったのです!そしてさらに「本当の信長は七兵衛だ!あんたはもう歴史から消されたんだ!」さらに信長まで作ってしまった江口!「だがもう自爆スイッチは押した。これで新しい歴史が作られるのだ!」もう信長じゃないただの鹿賀丈史も刀を抜き戦う決意をします。来ましたよ!この少年マンガのクライマックス的といいますか、RPGのボス戦前といいますか、ベタな展開!
さすがにボスかなり苦戦する江口。腕をやられてしまいます。
場面変わって城攻め。入り口を死守するロメオ隊もかなりの数がやられています。もはやこれまで!と思われたところに織田軍の主力部隊を壊滅させたロメオ隊の仲間たちと秀吉や蜂須賀小六達が戦車と騎馬軍団で現れます!来たこのギリギリで間に合う展開!
しかし、ここで嶋大輔が鉄砲隊に撃たれてしまいます!戦車から飛び出す秀吉。嶋を抱きかかえ泣き崩れる秀吉に息子からもらった「父へ」と書かれたジッポー*2を渡し「絶対に天下を取れ…サッカーの試合みてやりたかったな…」と言いながら事切れる嶋。おまいら!号泣しろ!!!
そして一気に場内へ雪崩れ込むロメオ隊と信長こと北村率いる斉藤道三軍。殺さないようにみね打ちで頑張るが、ピンチに陥る北村。そこへ道三登場!なんで生きてんの?おまえ鹿賀に打たれて死んだじゃん!って所でまた槍で刺される!やっぱ死ぬじゃん!!っと思ったら平気そうな顔して槍で刺してきた奴を切り倒す道三。そして着物の前をはだけるとそこには自衛隊のボディアーマー*3が!!「また生き延びてしまった・・・」という道三。キタコレ!!!!
そしてまた鹿賀の部屋へ。腕を切られ江口大ピンチ。そこで床の銃を拾った鈴木京香が鹿賀を打ちます。ひるんだところへ江口が刀でぶっさして勝利!
事切れる鹿賀は「未来を守れ…まだ解決策はある…」と江口に言い残します。鈴木がなんとか自爆スイッチを解除しようとしますが、駄目です。城もかなり崩れつつあります。そこで江口がひらめきます。爆弾のコアになっている部分を持ちだし、現代へのタイムスリップの時に生じる電磁波で電子機器がストップする作用で時限スイッチを止めようと考えるのです!江口やるな!
そして崩壊する城を脱出する二名、そこへ忘れていたアイツが登場です。的場浩司演ずるところの与田二尉です。無言で近づく的場!あぶない!江口!そこへ柱が倒れてきます!しかし、なんと的場が柱を受け止めたのです!そして「おれにかまわず行け!」キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━!!!! 3回目!!!
「与田一緒に帰ろう!」と江口が呼びかけるも的場は「おれはこの時代で充分に生きた。もう平成には戻れない!」といいます。そして崩れる場内。
廊下に飛び出す江口と京香ですが、もう絶体絶命の状態です。そこへヘリ登場!!!!江口達を乗せてタイムスリップした場所へ向かいます。途中で秀吉をヘリから降ろします。下で待っている信長に、貰った小手を掲げる江口。無言で頷く信長。
そしてヘリはタイムスリップ現場に発生した竜巻の中へ突入。
竜巻の中へ消えるヘリを見送りながら信長は平和な世を作ることを誓います。そして隣の秀吉も嶋大輔から貰ったジッポーを握り締めます。
現代に戻ります。そして停止した時限爆弾のコアを見て安堵のため息を漏らす一同。
ヘリから降りるとそこには大勢の自衛官達が待っています。そして敬礼で迎えられるロメオ隊一同。
そしてエンドロール。
というわけであらすじはほぼコレで間違いないはずです。どうよこの狂いっぷり。いやこんなに必死に書いてるおれが狂ってる?そうだよ狂っているよ。
さて感想ですが、非常におもしろい映画でしたね。ここまでベタなストーリー展開、ベタな演出を平成の世にやってしまう制作サイドのテンションに負けます。完敗です、いや乾杯です。まじすげーよ、よくベタなことをやるプレッシャーに耐えたな。そして欲を言えば鹿賀丈史扮する的場一佐が何故それほどまでに平成の世の中を変えたいのかがイマイチ書ききれてないし、江口も最初「こんな世界なくなっちまえばいいんだ!」って言ってたこともイマイチ。もう少し現代パートを長くして現代に来てしまった信長に紹介する感じで現代の人々の平和であるが故の問題等と語る必要があったと思う。さらに蛇足としてエンドロール後に「嶋大輔の息子がサッカーをやっている時に躓き、その躓いた物がなんと父に渡したはずのジッポー(500年前のものだからそれなりにボロボロだけど「父へ」と書かれている部分は読み取れる)を拾う。」みたいなタイムカプセル的シーンがあるとさらにベタ度が増して嬉しかったんですけど。それは贅沢かしら?
というわけで100点満点中の150点の映画でした!!!!!

*1:武者の装いで登場するのです

*2:このジッポはグッズで売ってますから金持ちのあなたは買いなさい

*3:http://militaryroom.chips.jp/myweb_073.htm