山下達郎
小生の誕生日は12月25日である。この話をすると必ず出てくる「誕生日プレゼントとクリスマスプレゼント一緒にされてたでしょ?」という質問は聞き飽きた。残念ながら君達の読みは外れで、2個貰っていたのだ。一つ上の兄が約1ヶ月前に誕生日なのだ。で、わかるな?世の中、弟より優れた兄などいないのだー!貴様らに降る雨は夜更けすぎに雪へとは変わらん!!血へと変わるだろう!!
http://mainichi.jp/enta/mantan/news/20081222mog00m200049000c.html
人気マンガ「北斗の拳」の主人公・ケンシロウの3番目の兄「ジャギ」を主人公にしたマンガ「極悪ノ華 北斗の拳 ジャギ外伝」が、マンガ誌「週刊コミックバンチ」(新潮社)で連載されることが明らかになった。これまでに、長兄のラオウ、次兄のトキを主人公にしたマンガが登場しており、これで北斗4兄弟すべてのエピソードが描かれることになる。
最近やってたラオウのアニメはほんとに酷いよね。声とか絵とか。
ほんとうに、ほんとうによくできた弟なんです!
ジャギの日記
199X年 4月10日
今日、正式に北斗神拳伝承者がケンシロウに決まった。
ラオウ兄者は「親父は伝承者の選択を誤った」と言ってたが俺はそうは思わねえ。
ケンシロウの拳こそ、無法の荒野と化した世界を救うもんだと俺は確信してるんだ。
今までケンシロウの面倒を一番見てきた俺が言うんだから間違いねえ。
とは言え、奴には心配なところがひとつある。そうだ、ケンシロウは優しすぎる。
いずれ戦う宿命にある南斗の野郎共は、皆が正々堂々な戦いを仕掛けるとは思えねえ。
ケンの優しさが、ケン自身を危険にさらす事は十分にあり得る話だ。
俺は今までケンの優しさを捨てさせるため、ケンとの組み手の時には武術家としての心を痛めてでも
含み針を打ったり銃を使ったりしたが、それでもケンは兄貴である俺にすら手加減をしているようだった。
これじゃあいけねえんだ、お前は俺の大事な、可愛い弟なんだ。
絶対にお前を危険な目には合わせたくねえんだ。
その為には、俺がケンの甘えを捨てさせる為、命を投げ打ってでもこの世は外道が使う卑怯なやり方がまかり通ってることを教えなきゃなんねえ。
許してくれケンシロウ、俺がお前にひどい事をしてきたのは、お前を北斗神拳伝承者の名に恥じぬ、立派な男にしたかったからなんだ。本当にすまねえ。
おっといけねえ、涙でノートが破れちまった。こんなめでたい日に涙なんか出してちゃ縁起が良くねえや。
ありったけの友人を誘って、今日はケンを盛大に祝ってやらなくちゃな
横暴な師リュウケンと、傍若無人な弟弟子ケンシロウの執拗な苛めにより心を病むが、本来は至って常識人である。
伝承者がケンシロウに決まったことを知ったとき、ジャギ様がどういう行動を取ったか想像してもらいたい。
ここで考えの浅い小悪党ならば、真っ先にケンシロウを害することを考えるだろう。師を脅して決定を取り消させようとするかもしれない。
しかし、彼はそのどちらの行動も取らなかった。彼が真っ先に向かったのは2人の兄の所だったのである。
そう、伝承者になれなかったことにより、自分よりももっと傷つき苦しんでいる者が側にいることに気付いていたのであった。
彼自身が年上をたてる兄弟の在り方を非常に重視していたことがわかる部分であり、それをケンシロウにも求めたことに何の落ち度があるだろうか。
彼は兄者たちのやり場のない憤りと哀しみを背負い、悲壮な覚悟でケンシロウに向かっていくのだった……。
彼は必死に四男を説得する。ケンシロウは技は完璧かもしれないが、心はまだ未熟だったのだ。
「今なら間に合う、伝承者を辞退してこい」
しかし聞く耳を持たないケンシロウにより、彼は顔に一生消えない傷を負わされてしまうのだった。
数年後、自ら拳を封じ瞑想していた彼の耳に、北斗神拳で人々を救うケンシロウの噂が入る。彼は感じていた。甘さの抜けないケンシロウがこの世紀末を生き抜くことは難しいだろうと。
そこで彼は、弟を真の北斗神拳伝承者とすることを決心する。例え後の人々に悪鬼羅刹と呼ばれようとも……。
望まぬ殺戮の果てに、ついにケンシロウと対峙するジャギ。怒りに燃え、一片の情も無く伝承者として成長した弟の姿を見て彼は呟く。
「フフ…この時を待っていたのだ」
罪を償うために情け容赦のないケンシロウの拳をあえて受け、彼は絶命した。だがその表情は、慈愛にあふれ、満ち足りたような笑顔であった……
おれの名を言ってみろ。